55-8-5(アイヴァンス!! 2/23/2001)
待っていようと思った翌日、本は届いた。 ともかく、まずは以下の驚くべき図を見て欲しい。 これこそ、アイヴァンスの考えたアルベルティ遠近法の理解である。
図42 |
まったく驚くほかない。 これは『遺作』の基本構造そのものではないか!!以下は、デュシャンが遺作マニュアルに添付した立体模型である。
図43 |
ただし、上の立体模型では覗き穴が手前に来ている。「DOORS」と書かれた壁にある穴から我々は中を 覗く。すると、「BRIQUES」というレンガの壁があり、そこに大きな穴が空いている。奥の市松模様の上 に立体が展開しているというわけだ。つまり、アイヴァンスの「箱」と同一の構造である。
こんな明解なことを誰かが日本で言っていないわけもないのだが、あまりに驚いたので緊急速報のよう にして示し、アイヴァンスの著作の訳をゆっくり始めよう。 同時にO君が図99まで訳してくれたデュシャンのチェス本の翻訳も始めようと思っている。 ふう、忙しい。が、かなりのところまでは詰まってきているのだ。
Copyright (C) SEIKO ITO , EMPIRE SNAKE BLD,INC. All rights reserved.